2010年05月10日
TA タルタロ腐(バル×ロト2)
真面目な作業に疲れたので不真面目な作業に移る!
そんなわけで、こんなタイトルなのでそろそろ宣言不要かもしれませんが腐向けの話題です。
苦手な方はスルーの方向で!
もうちょっと普通の記事も書けよと自分でも思う。
すんません。
普通の記事書く時間あったら普通にタルタロスプレイしt(ry
ほらだって13日にはもうえるぴん来ちゃうし……ね。
さて。
昨晩書いてた、シュバルマン×アエルロト(襲い受)の続き的な話。
本当は、短編にしてむしろちょっとギャグっぽいノリでさくっと終わらせるつもりだったんですが……
ちょっとついったーなどで盛り上がってしまったネタとかを、今後入れていきたいなぁと思ってしまったので、一部修正したりなんだりで。(今回はそのネタ自体は入ってませんが、伏線をちょいと)
気がついたら割と長めに。
今回のは襲い受ってよりはちょっと誘い受寄りになってます。
バルマン健康な若い男だから仕方ないね!
まだ心はイリシアさん一筋です。
そんなノンケ攻×真性受が結構好きになってしまった。
どうしてこうなった。
3年?くらい前までまだもうちょっと普通の人だったはずなのに……
これうpったらちょっと目次記事も作りますかね。
その後ちょっとらくがきレベルでもいいからこれまでのバルロトとかジャガロトの分絵描きたいなーとか。
なんていうか、もうちょっとこう、「人目に晒すことを意識したらくがき」レベルの絵をがんがん描くほうが、ある程度練習になるのかなーとか。
構図とかポーズとかバランスとかそういうのが苦手すぎるので、そういう練習に……なればいいなと……
物語を描こうとすると、文章のほうがまだ操りやすくて早く仕上がるので、つい文章にしちゃうんですけどねw
なんていうか、ぱっと思いついた単発ネタとか、そういうのは溜め込まないで絵にする練習してみたいなーとか、また思うだけで続かないかもしれませんがw
ま、とりあえず、今のところ一番メインの話的なバルロトの続きです。
一応グリンデル辺りってことになってますので、その辺からのネタバレを見たくない人は念のため回避の方向で。
そんなわけで、こんなタイトルなのでそろそろ宣言不要かもしれませんが腐向けの話題です。
苦手な方はスルーの方向で!
もうちょっと普通の記事も書けよと自分でも思う。
すんません。
普通の記事書く時間あったら普通にタルタロスプレイしt(ry
ほらだって13日にはもうえるぴん来ちゃうし……ね。
さて。
昨晩書いてた、シュバルマン×アエルロト(襲い受)の続き的な話。
本当は、短編にしてむしろちょっとギャグっぽいノリでさくっと終わらせるつもりだったんですが……
ちょっとついったーなどで盛り上がってしまったネタとかを、今後入れていきたいなぁと思ってしまったので、一部修正したりなんだりで。(今回はそのネタ自体は入ってませんが、伏線をちょいと)
気がついたら割と長めに。
今回のは襲い受ってよりはちょっと誘い受寄りになってます。
バルマン健康な若い男だから仕方ないね!
まだ心はイリシアさん一筋です。
そんなノンケ攻×真性受が結構好きになってしまった。
どうしてこうなった。
3年?くらい前までまだもうちょっと普通の人だったはずなのに……
これうpったらちょっと目次記事も作りますかね。
その後ちょっとらくがきレベルでもいいからこれまでのバルロトとかジャガロトの分絵描きたいなーとか。
なんていうか、もうちょっとこう、「人目に晒すことを意識したらくがき」レベルの絵をがんがん描くほうが、ある程度練習になるのかなーとか。
構図とかポーズとかバランスとかそういうのが苦手すぎるので、そういう練習に……なればいいなと……
物語を描こうとすると、文章のほうがまだ操りやすくて早く仕上がるので、つい文章にしちゃうんですけどねw
なんていうか、ぱっと思いついた単発ネタとか、そういうのは溜め込まないで絵にする練習してみたいなーとか、また思うだけで続かないかもしれませんがw
ま、とりあえず、今のところ一番メインの話的なバルロトの続きです。
一応グリンデル辺りってことになってますので、その辺からのネタバレを見たくない人は念のため回避の方向で。
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それは恋ですらなく
失われた要塞を離れてから、何人ものナシプ族を引き連れた状態での旅が続いていた。
もちろん普通の宿になど泊まれるわけもなく、野宿が多くなっていた。
やっとのことでたどり着いたグリンデルもそれほど大きな村ではなく、宿もそれなりの規模だった。仕方ないので一部の女性はデイジーの家に宿泊することになったりもした。
宿の主人との交渉を始めた時。
「バルマンはいびきがうるさいから、絶対一人部屋に行ったほうがいいよ! 一緒の部屋になる人がかわいそうだもんねー」
ピンコが横からそう主張した。
「俺ってそんなに迷惑なのかなー!」
顔で笑って心で泣いて、とでも言わんばかりの顔でシュバルマンは空いている部屋の確認をする。
最近はあまり旅行者もいないということで、部屋の数はそれなりにあるようだが、やはり元々が大きなものではないため限りがあるようだ。
無理やり人数を多めに入れさせてもらって、親子なら同じベッドで寝てもらったり、ソファなどをベッド代わりにすれば全員入れなくもない、という状況だった。
「うーん、俺たちはどうしようか」
シュバルマンがソーマとアエルロトを振り返る。
「僕はあまり体も大きくありませんし、どこかの部屋のソファでもいいですよ」
ソーマはそう答えた。
シュバルマンと同じ部屋でいいと言わないのは、やはり要塞で囚われた際のあの演技が原因なのだが、ピンコは「いびきうるさいもんねー」と無邪気にはしゃいでいる。
「そ、そうか、ははは……あ、アエルロトはどうする?」
乾いた笑いの後、一瞬何か躊躇するような間を置いてシュバルマンが訊ねる。
その間が何なのかに気づき、アエルロトは少しだけ意地の悪そうな笑みを浮かべて言った。
「部屋が足りないようですし、私は少し用事がありますので、部屋は必要ありませんよ」
「えっ……どこか他に泊まるのか?」
アエルロトの予想通り、シュバルマンは少し戸惑った様子でそう聞き返した。
「寝泊りするかどうかまではわかりませんが、ちょっと夜までに戻れないかもしれませんので」
「そう、か」
どこか残念そうな顔でうつむくシュバルマンに、アエルロトはそっと耳打ちした。
「戻れたら貴方の部屋に行きますよ。それでいいでしょう?」
「!!」
シュバルマンは弾かれたように顔を上げる。
その顔がどことなく紅潮しているのは、その言葉が何を意味するかに気づいたからだろう。
初めて二人部屋に泊まったあの夜。
半ば無理やりに始められたある交渉について、シュバルマンはまだ返事をしていなかったのだが、その後数日の間、そういった欲求を解消する機会が得られず、結局はその関係に期待してしまっていたのだ。
一度知ってしまったら抑えられない……アエルロトはそれがわかっていて、わざとその話題に触れないようにしていた。
自分からしつこく交渉を持ちかけるよりも、相手に求めさせるほうがいい。
そのほうが立場が有利になるからだ。
「戻れたら適当な部屋のソファででも眠らせてもらいますよ」
それだけ言うと、アエルロトはさっさとどこかへ行ってしまった。
◇◇◇
その日の夜。
アエルロトは本当になかなか戻ってこなかった。
夕飯も終わり、ピンコたちはデイジーの家に行ってしまっていて、ほぼ男客ばかりな宿は静かで華やかさもない。
「シュバルマンさん、寝ないんですか?」
宿のロビーで、窓辺に腰掛け外を眺めていたシュバルマンに、ソーマが声をかけた。
「ん? あ、ああ……まだちょっと眠くなくてな」
「……アエルロトさんのこと、待ってるんですか?」
「なっ!?」
いきなり図星をつかれ、シュバルマンはごまかすこともできずに「いや、その」などといった言葉を繰り返した。
「心配なのは僕も同じですから、そんなに慌てなくても」
くす、とソーマは笑みをこぼす。
「あ……うん、そうだな」
言われてやっと落ち着いたシュバルマンを、ソーマは少しだけ心配そうな顔で見つめていた。
「シュバルマンさんは、大丈夫ですよね」
「へっ?」
聞かれた意味がわからず、シュバルマンは素っ頓狂な声を上げる。
「アエルロトさんのことも、信頼したいとは思ってるんですけど……時々不安になっちゃって」
ソーマは苦笑する。
「ここまで一緒に旅をしてきて、思ったんです。みんなもう、命は本人だけのものじゃないんじゃないかって。誰が欠けてもいけないって」
「……」
急にしんみりとした声で語りだしたソーマに、戸惑いつつもシュバルマンはうなずく。
「そう……だな。なんていうか、その……ソーマから見て俺は不安か?」
突然そんな話を振られて、どう受け止めればいいのか迷っているようだ。
「あ、すみません、そういうつもりじゃないんです」
ソーマの側もどう伝えればいいのかわからなくなっていた。
「なんて言えばいいのか……えっと、人に流されすぎないで、自分を大切にしてくださいね」
それだけ笑顔で言うと、ソーマは自分の部屋へと走り去っていった。
まるで状況を見透かされたような言葉に、シュバルマンは少し呆然としてしまっていた。
(流されてる……のかな)
これといって特に害を加えられたわけではないし、アエルロトが裏で何か悪いことを考えているようにも見えない。
(大丈夫、だよな)
別に悪いことをしているわけではない、そう自分に言い聞かせる。
が、どこかでもうひとりの自分が、「本当はイリシアさんが好きなくせに、どうして男なんかと」と責めている。
(仕方ないじゃないか……イリシアさんには記憶が、ないんだから)
想いを告げてしまおうかと、思ったこともあった。
だが、失われた記憶の中にもし愛する人がいたならば……そう考えると、イリシアとて容易に応えることなどできないはずだ。
「はぁ……」
そもそもイリシアが自分をどう思っているのかがわからない。
無理強いはしたくないし、隊の雰囲気を壊したくないと考えてしまって、そう簡単に直接アタックなどできない気分だった。
「もう寝るか……」
シュバルマンはとぼとぼと部屋に戻った。
◇◇◇
なんとなく、先に寝てしまうとまた縛られたりするのではないか、と思えてしまって、部屋に戻ってもすぐには眠る気になれなかった。
だからといってすることもないため、部屋の灯りは最小限まで減らし、靴なども脱いでベッドには上がった。
ごろごろと寝返りをうちながら眠気が来るのを待つ。
いや、待っているのは眠気ではないのかもしれない。
自分が何を考えているのかに気づき、シュバルマンは飛び起きて頭を振った。
別に、アエルロト自身をどうこうしたいと思ったわけではなかった。
あの時与えられた快楽を、もう一度味わいたい……ただそう期待してしまっていたのだ。
だからこそ逆に、自分のその身勝手な欲望に自分で驚いていた。
「何をしてるんですか?」
突然声がして、シュバルマンは飛び上がるようにして振り返った。
いつの間に入ってきたのか、アエルロトが後ろ手にドアを閉めながら首をかしげていた。
「なっ、いつからそこにいたんだっ?!」
「つい今さっきですよ。寝る前に体操ですか?」
頭をぶんぶん振ったりして、と小さく笑いながら言うアエルロト。
「いや、まあ、そんなとこだ、うん」
はっはっは、とわざとらしい笑い声を上げて、シュバルマンはベッドに座りなおした。
「も、戻ってこれたんだな」
「ええ。思ったより早く済みましたので」
どことなく照れているような態度のシュバルマンに、アエルロトは淡々と答える。
アエルロトのほうからは何も聞かず、そのままドアの前に立っていた。
「……」
「……」
シュバルマンも何も言わない。
「黙っていられても、私はどうすればいいのかわからないんですが」
この部屋の主は今はシュバルマンさんですし、ベッドはひとつですし、と、わざと困ったような声でアエルロトは訊ねた。
「あ……えっと……その」
「ソファで寝ろというなら、私はそれでも構いませんよ」
言いにくそうにしているシュバルマンを追い詰めるかのように、アエルロトは続けた。
「いや! それは申し訳ないから、その」
今度は言葉をさえぎらずに、その先を待った。
「……一緒に、ベッドで」
「では、お言葉に甘えてそうさせていただきますね」
それ以上の言葉が続かないと見ると、アエルロトはとりあえず、言葉が示すことまでを実行した。
鎧などを外し、シュバルマンが座っているのとは反対側に腰掛けて靴なども脱ぐと、布団の中に入り込んだ。
その際の重みでベッドが揺れると、ぴくりとシュバルマンの体が緊張した。
アエルロトの側からは見えていなかったが、シュバルマンの顔は真っ赤だった。
アエルロト本人に対して照れているわけでも、欲情したわけでもなかった。
が、あの夜のことを思い出してしまって、すでに体が期待してしまっていたのだ。
それを変に誤解されたくなくて、でもどう言えばいいのかわからず、ただ押し黙っていた。
「……シュバルマンさん?」
「はいぃいいい?!」
動かないシュバルマンに声をかけると、妙に過敏な返事が返る。
「あの、いつまでそこに座ってるんです? 寝るなら寝るで、横になったほうが」
なんとなく察していながらも、アエルロトは淡々と言う。
「う、うん。……なあ、アエルロト」
あまりに冷静すぎるアエルロトに、シュバルマンのほうはもう何を言えばいいのかわからなくなってきていた。
わからなくなったので、もう直球でいくことにした。
「この間の話、あれまだ有効か?」
「有効というのは?」
アエルロトは身を起こして聞き返す。
「その、一緒に、……か、解消するっていうの、受けさせてくれないかなって」
背を向けたまま言い切って、言えたことに安堵したのか、シュバルマンは大きくため息をついた。
「シュバルマンさんがいいのでしたら、私のほうはもちろん構いませんよ」
くす、と小さく笑って、アエルロトがシュバルマンの背に触れた。
すでに汗ばんでいて脈も速いのがわかる。
「大丈夫ですか?」
「う、その、笑ったり誤解したりしないでほしいんだが、その」
覗きこもうとするアエルロトから隠すように体をねじり、シュバルマンは慌てたような声で言った。
「お、おまえに欲情したとかじゃないんだ、信じてくれ。でも、なんていうか、あの時のこと思い出したら、もう、我慢できなくなってきて」
「わかってますよ。別におかしいことじゃありません、気にしないでください」
過剰なほどに優しい声で、アエルロトはシュバルマンの言葉をさえぎった。
「アエルロ……」
「もう私の名前は呼ばなくていいです」
そう言うが早いか、こちらに背を向けているのをいいことに、また布を持ち出して目隠しをしてしまった。
「えっ、ちょっ、まさかまた縛るんじゃないだろうな!」
突然視界を奪われてシュバルマンが慌てたように叫ぶ。
「腕は縛りません。ですから、これは外さないでください」
見えないほうが想像しやすいでしょう、とアエルロトは囁いた。
「でも、見えないと、その」
「今夜も私がリードしますよ。上になりたいならそれでも大丈夫ですし」
さらっと言われてしまい、シュバルマンはただただ顔を赤らめるばかりだった。
「ところで、今日も口でもしたほうがいいですか?」
「……そんな身も蓋もない言い方するなよ……」
返答に困り、頭を抱えるようにしてシュバルマンはうつむく。
「ああ、申し訳ありません。でも確認はしたほうがいいかと思いまして」
で、どうします? と、大して反省した様子も見せずに再度確認する。
「う……なんていうか、嫌ならしなくてもいいし、俺はその、どちらでも」
しどろもどろになって答える様に、アエルロトは声に出さずに笑みを浮かべた。
「嫌だったらあの時だってしてませんよ。でももう夜も遅いですし、時間をかけるのもよくありませんね」
そう言うと、まだ背を向けたままのシュバルマンの背後で、何かごそごそと準備を始めたようだった。
「あ、見えないと大変かもしれませんけど、自分でできそうなら服とか脱いでしまってくださいね」
要は脱いでるのか、と考えてしまい、シュバルマンはますます身を硬くした。
自分の体が今どんな状態かはわかってしまっていたため、脱いだらそれを見られてしまうかと思うと恥ずかしくて仕方なかった。
「どうしました? 私のほうはもういつでも……」
構いませんよ、と続けようとしたその瞬間、シュバルマンがいきなり振り向いて圧し掛かってきた。
どうやら声などから適当に位置を予想して飛びついたようで、左手は肩を掴んでいたものの、右手は空振ってわき腹の横に落ち、脚の間にも右膝しか入れていなかった。
「そんなに慌てなくても、私は逃げませんよ」
子供をあやすかのような声で囁きながら、アエルロトはシュバルマンの頬を撫でた。自ら脚を開いて体勢を整えると、手を伸ばしてシュバルマンの下衣の留め金を外す。
「そんなにきっちり着込んでたら何もできないのでは? せめて下げないと」
「あ、うん……そう、だな」
言われて少し冷静さを取り戻したものの、この体勢で下衣や下着を下げたらそれこそ丸見えだと思ってしまい、急に恥ずかしくなってまた手が止まってしまった。
「どうしました?」
「いや……その。お、おまえは上は脱がないのか?」
先ほど肩を掴んだ際、まだ上には一枚着ていることに気づいたため、それを持ち出す。
アエルロトがその上衣を脱いでいる間に自分も脱いでしまえればと思ったのだが。
「ない胸を触っても想像の邪魔になるだけでは? イリシアさんは結構大きいですし」
それだけ言って待っているようで、脱ぐ気はなさそうだった。
「恥ずかしがることありませんよ。貴方の扱う大剣並に立派なのはもう知ってるんですから」
「だあぁあああ、そういうこと言うなって!」
どうにかして見せないようにしたい、そして黙らせたいという勢いで、シュバルマンは再び予測だけで肩を掴み、声や息を頼りに無理やり唇を重ねた。
「ぅ、んん……っ、シュバ……待っ」
何かを言おうとしてか、アエルロトは始めなんとか離れようとしていたが、シュバルマンが離れないことに気づくと、そのまま舌を絡ませ始めた。
シュバルマンは見えないまま手探りで抱きしめつつも、本能に任せてか指が肌を這っていく。アエルロトは自分がリードすると言っていたが、それすら待てないほど切羽詰っていた。
かといって、アエルロトの側が勢いで翻弄されているというわけでもなかった。
宣言通り、見えていないシュバルマンが事を進めやすいようにと、自ら少しずつ体勢を変え、上衣の前を肌蹴させ、煽るように愛撫を返した。
そろそろ本当に我慢できない、といった必死な声で、シュバルマンが呟く。
「いいの、か?」
それが、恐らくはあの日使用した薬をまだ使っていないことから、確認のために言ったものだとアエルロトは受け取り、返事の代わりに口づけた。
シュバルマンが背を向けている間に、自身の体内のほうに既に薬を塗布していたのだ。
右足をシュバルマンの背に絡めるようにして乗せ、少しでも挿入しやすいよう位置を調整する。
見られずに済むことで、シュバルマンのほうもすでに躊躇はなかった。
左手でさらに足を抱え上げながら、右手で自身を窮屈な場所から出してやる。そのまま、伸ばされたアエルロトの手に導かれるようにして、入り口へとあてがった。
薬のせいなのか、ぬるりとした感触があり、ゆっくりではあるが内部へ滑りこんでいく。
「……っん」
それでもさすがに最初はきついのか、アエルロトが声を漏らす。
「大丈夫、か、アエル……」
名を呼ぼうとしたその口を、アエルロトの手が押さえた。
呼ぶ名が違う、と言いたいのだろう。
シュバルマンは見えない視線の先に愛しい女性の顔を思い浮かべた。
「イリシアさん……」
手の下からくぐもった声でその名が聞こえると、アエルロトは手を離しシュバルマンに抱きついた。
繋がりながら、お互いに別の夢を見る。
一方は名を呼びながら、一方はその名を呼ぶこともなく。
◇◇◇
結局そのまま、一度では治まらず。
小休止をはさみながら何度か求め、応じていた。
「……って、今何時なんだ」
やっと体の熱が治まってきたシュバルマンが、目隠しされたままの目で周囲を見回す。
まだ布を通して明るさを感じるほどではないが、今から寝てきちんと朝に起きられるのかと不安になったようだ。
「時計はちょっと見えませんが、四時か五時くらいじゃないでしょうか」
ぐったりと横たわったまま、アエルロトは答えた。
「すぐ夜が明けそうだな……なんていうか、すまん」
上半身だけ起こしていたシュバルマンは、軽く頭を下げて謝ると、そのまま手で顔を覆った。
「俺……何やってんだろ……」
「それだけ溜まってしまってたのでしょう。仕方のないことですよ」
疲れてはいるものの割りと飄々とした態度で、アエルロトは軽く言った。
「またそういう事をさらっと言う……それ俺へのいじめなのか?」
本気で泣きそうな声でシュバルマンはアエルロトを非難する。
「ははは、いじめだなんてそんな。それは被害妄想ですよ」
そう言ってアエルロトも身を起こす。
「私は短時間でも目覚められますから、安心して寝てください。今度はちゃんと起こします」
「でも……そういや俺が寝てたら、いびきうるさくないのか?」
部屋が同じなだけならともかく、すぐ横で寝て平気なのかとシュバルマンは訊ねる。
「私はその程度のことで眠れなくなったりしませんよ」
だから気にしなくていい、とシュバルマンに横になるように促す。
「これ、もう外していいか」
寝転んでから気づいたのか、目隠しの布を指で挟んで見せるシュバルマン。
「あ、忘れていました、すみません」
そう言ってアエルロトは目隠しを外し、自身も横になった。
「男二人には狭いベッドですね」
「う……うむ、そうだな」
変に意識してしまいそうになって、シュバルマンは慌てて目をつぶった。
「じゃ、じゃあおやすみ!」
「はい。おやすみなさい」
背を向けるように横を向いてしまったシュバルマンを、アエルロトはただ微笑んで見守っていた。
しかし少しして、その表情が曇る。
なぜ自分がこんなことをするのかという、真の理由を、告げるべきなのか否か。
言わずにいることに心苦しさを感じていた。
これまで誰かを利用したとしても、そんな風に思うことはなかったのに。
(純粋すぎるんですよ、貴方は……)
歪んだ者たちに苛まれ、自身も歪んでしまったと感じているアエルロトにとって。
この赤毛の騎士の言動は、何もかもが少し眩しかった。
この男に仕掛けたのは間違いだったかもしれない、ふとそんな風に思えてしまい、アエルロトはきつく目を閉じた。
その眩しさに焼かれてしまわないように。
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バルロトは雰囲気がロトバルにも見えなくもないところがいいんじゃないかなと思うわけです。
バルのが純情で純粋で奥手で真面目でみたいな。
ロト様は変態紳士だし。
変態といえば、ジャガーさんも変態仮面ですが、彼も含めて変態さんたちは過去が悲惨なせいで変態になってしまったっていう設定にするのが好きなんですよね。
そういうのに萌えてしまうというか。
書こうかなと言ってたミチェロトが、ジャガロトにおまけでくっついてしまっただけになってて、ネタバレ的に読めない人もいるようなので、次はミチェロト単体で行きたいなぁと思っております。
なんていうか過去っぽいネタで、百合ほもっぽい雰囲気で。
ミチェロトな段階で40Lv辺りのネタバレですけどね……!
それは恋ですらなく
失われた要塞を離れてから、何人ものナシプ族を引き連れた状態での旅が続いていた。
もちろん普通の宿になど泊まれるわけもなく、野宿が多くなっていた。
やっとのことでたどり着いたグリンデルもそれほど大きな村ではなく、宿もそれなりの規模だった。仕方ないので一部の女性はデイジーの家に宿泊することになったりもした。
宿の主人との交渉を始めた時。
「バルマンはいびきがうるさいから、絶対一人部屋に行ったほうがいいよ! 一緒の部屋になる人がかわいそうだもんねー」
ピンコが横からそう主張した。
「俺ってそんなに迷惑なのかなー!」
顔で笑って心で泣いて、とでも言わんばかりの顔でシュバルマンは空いている部屋の確認をする。
最近はあまり旅行者もいないということで、部屋の数はそれなりにあるようだが、やはり元々が大きなものではないため限りがあるようだ。
無理やり人数を多めに入れさせてもらって、親子なら同じベッドで寝てもらったり、ソファなどをベッド代わりにすれば全員入れなくもない、という状況だった。
「うーん、俺たちはどうしようか」
シュバルマンがソーマとアエルロトを振り返る。
「僕はあまり体も大きくありませんし、どこかの部屋のソファでもいいですよ」
ソーマはそう答えた。
シュバルマンと同じ部屋でいいと言わないのは、やはり要塞で囚われた際のあの演技が原因なのだが、ピンコは「いびきうるさいもんねー」と無邪気にはしゃいでいる。
「そ、そうか、ははは……あ、アエルロトはどうする?」
乾いた笑いの後、一瞬何か躊躇するような間を置いてシュバルマンが訊ねる。
その間が何なのかに気づき、アエルロトは少しだけ意地の悪そうな笑みを浮かべて言った。
「部屋が足りないようですし、私は少し用事がありますので、部屋は必要ありませんよ」
「えっ……どこか他に泊まるのか?」
アエルロトの予想通り、シュバルマンは少し戸惑った様子でそう聞き返した。
「寝泊りするかどうかまではわかりませんが、ちょっと夜までに戻れないかもしれませんので」
「そう、か」
どこか残念そうな顔でうつむくシュバルマンに、アエルロトはそっと耳打ちした。
「戻れたら貴方の部屋に行きますよ。それでいいでしょう?」
「!!」
シュバルマンは弾かれたように顔を上げる。
その顔がどことなく紅潮しているのは、その言葉が何を意味するかに気づいたからだろう。
初めて二人部屋に泊まったあの夜。
半ば無理やりに始められたある交渉について、シュバルマンはまだ返事をしていなかったのだが、その後数日の間、そういった欲求を解消する機会が得られず、結局はその関係に期待してしまっていたのだ。
一度知ってしまったら抑えられない……アエルロトはそれがわかっていて、わざとその話題に触れないようにしていた。
自分からしつこく交渉を持ちかけるよりも、相手に求めさせるほうがいい。
そのほうが立場が有利になるからだ。
「戻れたら適当な部屋のソファででも眠らせてもらいますよ」
それだけ言うと、アエルロトはさっさとどこかへ行ってしまった。
◇◇◇
その日の夜。
アエルロトは本当になかなか戻ってこなかった。
夕飯も終わり、ピンコたちはデイジーの家に行ってしまっていて、ほぼ男客ばかりな宿は静かで華やかさもない。
「シュバルマンさん、寝ないんですか?」
宿のロビーで、窓辺に腰掛け外を眺めていたシュバルマンに、ソーマが声をかけた。
「ん? あ、ああ……まだちょっと眠くなくてな」
「……アエルロトさんのこと、待ってるんですか?」
「なっ!?」
いきなり図星をつかれ、シュバルマンはごまかすこともできずに「いや、その」などといった言葉を繰り返した。
「心配なのは僕も同じですから、そんなに慌てなくても」
くす、とソーマは笑みをこぼす。
「あ……うん、そうだな」
言われてやっと落ち着いたシュバルマンを、ソーマは少しだけ心配そうな顔で見つめていた。
「シュバルマンさんは、大丈夫ですよね」
「へっ?」
聞かれた意味がわからず、シュバルマンは素っ頓狂な声を上げる。
「アエルロトさんのことも、信頼したいとは思ってるんですけど……時々不安になっちゃって」
ソーマは苦笑する。
「ここまで一緒に旅をしてきて、思ったんです。みんなもう、命は本人だけのものじゃないんじゃないかって。誰が欠けてもいけないって」
「……」
急にしんみりとした声で語りだしたソーマに、戸惑いつつもシュバルマンはうなずく。
「そう……だな。なんていうか、その……ソーマから見て俺は不安か?」
突然そんな話を振られて、どう受け止めればいいのか迷っているようだ。
「あ、すみません、そういうつもりじゃないんです」
ソーマの側もどう伝えればいいのかわからなくなっていた。
「なんて言えばいいのか……えっと、人に流されすぎないで、自分を大切にしてくださいね」
それだけ笑顔で言うと、ソーマは自分の部屋へと走り去っていった。
まるで状況を見透かされたような言葉に、シュバルマンは少し呆然としてしまっていた。
(流されてる……のかな)
これといって特に害を加えられたわけではないし、アエルロトが裏で何か悪いことを考えているようにも見えない。
(大丈夫、だよな)
別に悪いことをしているわけではない、そう自分に言い聞かせる。
が、どこかでもうひとりの自分が、「本当はイリシアさんが好きなくせに、どうして男なんかと」と責めている。
(仕方ないじゃないか……イリシアさんには記憶が、ないんだから)
想いを告げてしまおうかと、思ったこともあった。
だが、失われた記憶の中にもし愛する人がいたならば……そう考えると、イリシアとて容易に応えることなどできないはずだ。
「はぁ……」
そもそもイリシアが自分をどう思っているのかがわからない。
無理強いはしたくないし、隊の雰囲気を壊したくないと考えてしまって、そう簡単に直接アタックなどできない気分だった。
「もう寝るか……」
シュバルマンはとぼとぼと部屋に戻った。
◇◇◇
なんとなく、先に寝てしまうとまた縛られたりするのではないか、と思えてしまって、部屋に戻ってもすぐには眠る気になれなかった。
だからといってすることもないため、部屋の灯りは最小限まで減らし、靴なども脱いでベッドには上がった。
ごろごろと寝返りをうちながら眠気が来るのを待つ。
いや、待っているのは眠気ではないのかもしれない。
自分が何を考えているのかに気づき、シュバルマンは飛び起きて頭を振った。
別に、アエルロト自身をどうこうしたいと思ったわけではなかった。
あの時与えられた快楽を、もう一度味わいたい……ただそう期待してしまっていたのだ。
だからこそ逆に、自分のその身勝手な欲望に自分で驚いていた。
「何をしてるんですか?」
突然声がして、シュバルマンは飛び上がるようにして振り返った。
いつの間に入ってきたのか、アエルロトが後ろ手にドアを閉めながら首をかしげていた。
「なっ、いつからそこにいたんだっ?!」
「つい今さっきですよ。寝る前に体操ですか?」
頭をぶんぶん振ったりして、と小さく笑いながら言うアエルロト。
「いや、まあ、そんなとこだ、うん」
はっはっは、とわざとらしい笑い声を上げて、シュバルマンはベッドに座りなおした。
「も、戻ってこれたんだな」
「ええ。思ったより早く済みましたので」
どことなく照れているような態度のシュバルマンに、アエルロトは淡々と答える。
アエルロトのほうからは何も聞かず、そのままドアの前に立っていた。
「……」
「……」
シュバルマンも何も言わない。
「黙っていられても、私はどうすればいいのかわからないんですが」
この部屋の主は今はシュバルマンさんですし、ベッドはひとつですし、と、わざと困ったような声でアエルロトは訊ねた。
「あ……えっと……その」
「ソファで寝ろというなら、私はそれでも構いませんよ」
言いにくそうにしているシュバルマンを追い詰めるかのように、アエルロトは続けた。
「いや! それは申し訳ないから、その」
今度は言葉をさえぎらずに、その先を待った。
「……一緒に、ベッドで」
「では、お言葉に甘えてそうさせていただきますね」
それ以上の言葉が続かないと見ると、アエルロトはとりあえず、言葉が示すことまでを実行した。
鎧などを外し、シュバルマンが座っているのとは反対側に腰掛けて靴なども脱ぐと、布団の中に入り込んだ。
その際の重みでベッドが揺れると、ぴくりとシュバルマンの体が緊張した。
アエルロトの側からは見えていなかったが、シュバルマンの顔は真っ赤だった。
アエルロト本人に対して照れているわけでも、欲情したわけでもなかった。
が、あの夜のことを思い出してしまって、すでに体が期待してしまっていたのだ。
それを変に誤解されたくなくて、でもどう言えばいいのかわからず、ただ押し黙っていた。
「……シュバルマンさん?」
「はいぃいいい?!」
動かないシュバルマンに声をかけると、妙に過敏な返事が返る。
「あの、いつまでそこに座ってるんです? 寝るなら寝るで、横になったほうが」
なんとなく察していながらも、アエルロトは淡々と言う。
「う、うん。……なあ、アエルロト」
あまりに冷静すぎるアエルロトに、シュバルマンのほうはもう何を言えばいいのかわからなくなってきていた。
わからなくなったので、もう直球でいくことにした。
「この間の話、あれまだ有効か?」
「有効というのは?」
アエルロトは身を起こして聞き返す。
「その、一緒に、……か、解消するっていうの、受けさせてくれないかなって」
背を向けたまま言い切って、言えたことに安堵したのか、シュバルマンは大きくため息をついた。
「シュバルマンさんがいいのでしたら、私のほうはもちろん構いませんよ」
くす、と小さく笑って、アエルロトがシュバルマンの背に触れた。
すでに汗ばんでいて脈も速いのがわかる。
「大丈夫ですか?」
「う、その、笑ったり誤解したりしないでほしいんだが、その」
覗きこもうとするアエルロトから隠すように体をねじり、シュバルマンは慌てたような声で言った。
「お、おまえに欲情したとかじゃないんだ、信じてくれ。でも、なんていうか、あの時のこと思い出したら、もう、我慢できなくなってきて」
「わかってますよ。別におかしいことじゃありません、気にしないでください」
過剰なほどに優しい声で、アエルロトはシュバルマンの言葉をさえぎった。
「アエルロ……」
「もう私の名前は呼ばなくていいです」
そう言うが早いか、こちらに背を向けているのをいいことに、また布を持ち出して目隠しをしてしまった。
「えっ、ちょっ、まさかまた縛るんじゃないだろうな!」
突然視界を奪われてシュバルマンが慌てたように叫ぶ。
「腕は縛りません。ですから、これは外さないでください」
見えないほうが想像しやすいでしょう、とアエルロトは囁いた。
「でも、見えないと、その」
「今夜も私がリードしますよ。上になりたいならそれでも大丈夫ですし」
さらっと言われてしまい、シュバルマンはただただ顔を赤らめるばかりだった。
「ところで、今日も口でもしたほうがいいですか?」
「……そんな身も蓋もない言い方するなよ……」
返答に困り、頭を抱えるようにしてシュバルマンはうつむく。
「ああ、申し訳ありません。でも確認はしたほうがいいかと思いまして」
で、どうします? と、大して反省した様子も見せずに再度確認する。
「う……なんていうか、嫌ならしなくてもいいし、俺はその、どちらでも」
しどろもどろになって答える様に、アエルロトは声に出さずに笑みを浮かべた。
「嫌だったらあの時だってしてませんよ。でももう夜も遅いですし、時間をかけるのもよくありませんね」
そう言うと、まだ背を向けたままのシュバルマンの背後で、何かごそごそと準備を始めたようだった。
「あ、見えないと大変かもしれませんけど、自分でできそうなら服とか脱いでしまってくださいね」
要は脱いでるのか、と考えてしまい、シュバルマンはますます身を硬くした。
自分の体が今どんな状態かはわかってしまっていたため、脱いだらそれを見られてしまうかと思うと恥ずかしくて仕方なかった。
「どうしました? 私のほうはもういつでも……」
構いませんよ、と続けようとしたその瞬間、シュバルマンがいきなり振り向いて圧し掛かってきた。
どうやら声などから適当に位置を予想して飛びついたようで、左手は肩を掴んでいたものの、右手は空振ってわき腹の横に落ち、脚の間にも右膝しか入れていなかった。
「そんなに慌てなくても、私は逃げませんよ」
子供をあやすかのような声で囁きながら、アエルロトはシュバルマンの頬を撫でた。自ら脚を開いて体勢を整えると、手を伸ばしてシュバルマンの下衣の留め金を外す。
「そんなにきっちり着込んでたら何もできないのでは? せめて下げないと」
「あ、うん……そう、だな」
言われて少し冷静さを取り戻したものの、この体勢で下衣や下着を下げたらそれこそ丸見えだと思ってしまい、急に恥ずかしくなってまた手が止まってしまった。
「どうしました?」
「いや……その。お、おまえは上は脱がないのか?」
先ほど肩を掴んだ際、まだ上には一枚着ていることに気づいたため、それを持ち出す。
アエルロトがその上衣を脱いでいる間に自分も脱いでしまえればと思ったのだが。
「ない胸を触っても想像の邪魔になるだけでは? イリシアさんは結構大きいですし」
それだけ言って待っているようで、脱ぐ気はなさそうだった。
「恥ずかしがることありませんよ。貴方の扱う大剣並に立派なのはもう知ってるんですから」
「だあぁあああ、そういうこと言うなって!」
どうにかして見せないようにしたい、そして黙らせたいという勢いで、シュバルマンは再び予測だけで肩を掴み、声や息を頼りに無理やり唇を重ねた。
「ぅ、んん……っ、シュバ……待っ」
何かを言おうとしてか、アエルロトは始めなんとか離れようとしていたが、シュバルマンが離れないことに気づくと、そのまま舌を絡ませ始めた。
シュバルマンは見えないまま手探りで抱きしめつつも、本能に任せてか指が肌を這っていく。アエルロトは自分がリードすると言っていたが、それすら待てないほど切羽詰っていた。
かといって、アエルロトの側が勢いで翻弄されているというわけでもなかった。
宣言通り、見えていないシュバルマンが事を進めやすいようにと、自ら少しずつ体勢を変え、上衣の前を肌蹴させ、煽るように愛撫を返した。
そろそろ本当に我慢できない、といった必死な声で、シュバルマンが呟く。
「いいの、か?」
それが、恐らくはあの日使用した薬をまだ使っていないことから、確認のために言ったものだとアエルロトは受け取り、返事の代わりに口づけた。
シュバルマンが背を向けている間に、自身の体内のほうに既に薬を塗布していたのだ。
右足をシュバルマンの背に絡めるようにして乗せ、少しでも挿入しやすいよう位置を調整する。
見られずに済むことで、シュバルマンのほうもすでに躊躇はなかった。
左手でさらに足を抱え上げながら、右手で自身を窮屈な場所から出してやる。そのまま、伸ばされたアエルロトの手に導かれるようにして、入り口へとあてがった。
薬のせいなのか、ぬるりとした感触があり、ゆっくりではあるが内部へ滑りこんでいく。
「……っん」
それでもさすがに最初はきついのか、アエルロトが声を漏らす。
「大丈夫、か、アエル……」
名を呼ぼうとしたその口を、アエルロトの手が押さえた。
呼ぶ名が違う、と言いたいのだろう。
シュバルマンは見えない視線の先に愛しい女性の顔を思い浮かべた。
「イリシアさん……」
手の下からくぐもった声でその名が聞こえると、アエルロトは手を離しシュバルマンに抱きついた。
繋がりながら、お互いに別の夢を見る。
一方は名を呼びながら、一方はその名を呼ぶこともなく。
◇◇◇
結局そのまま、一度では治まらず。
小休止をはさみながら何度か求め、応じていた。
「……って、今何時なんだ」
やっと体の熱が治まってきたシュバルマンが、目隠しされたままの目で周囲を見回す。
まだ布を通して明るさを感じるほどではないが、今から寝てきちんと朝に起きられるのかと不安になったようだ。
「時計はちょっと見えませんが、四時か五時くらいじゃないでしょうか」
ぐったりと横たわったまま、アエルロトは答えた。
「すぐ夜が明けそうだな……なんていうか、すまん」
上半身だけ起こしていたシュバルマンは、軽く頭を下げて謝ると、そのまま手で顔を覆った。
「俺……何やってんだろ……」
「それだけ溜まってしまってたのでしょう。仕方のないことですよ」
疲れてはいるものの割りと飄々とした態度で、アエルロトは軽く言った。
「またそういう事をさらっと言う……それ俺へのいじめなのか?」
本気で泣きそうな声でシュバルマンはアエルロトを非難する。
「ははは、いじめだなんてそんな。それは被害妄想ですよ」
そう言ってアエルロトも身を起こす。
「私は短時間でも目覚められますから、安心して寝てください。今度はちゃんと起こします」
「でも……そういや俺が寝てたら、いびきうるさくないのか?」
部屋が同じなだけならともかく、すぐ横で寝て平気なのかとシュバルマンは訊ねる。
「私はその程度のことで眠れなくなったりしませんよ」
だから気にしなくていい、とシュバルマンに横になるように促す。
「これ、もう外していいか」
寝転んでから気づいたのか、目隠しの布を指で挟んで見せるシュバルマン。
「あ、忘れていました、すみません」
そう言ってアエルロトは目隠しを外し、自身も横になった。
「男二人には狭いベッドですね」
「う……うむ、そうだな」
変に意識してしまいそうになって、シュバルマンは慌てて目をつぶった。
「じゃ、じゃあおやすみ!」
「はい。おやすみなさい」
背を向けるように横を向いてしまったシュバルマンを、アエルロトはただ微笑んで見守っていた。
しかし少しして、その表情が曇る。
なぜ自分がこんなことをするのかという、真の理由を、告げるべきなのか否か。
言わずにいることに心苦しさを感じていた。
これまで誰かを利用したとしても、そんな風に思うことはなかったのに。
(純粋すぎるんですよ、貴方は……)
歪んだ者たちに苛まれ、自身も歪んでしまったと感じているアエルロトにとって。
この赤毛の騎士の言動は、何もかもが少し眩しかった。
この男に仕掛けたのは間違いだったかもしれない、ふとそんな風に思えてしまい、アエルロトはきつく目を閉じた。
その眩しさに焼かれてしまわないように。
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バルロトは雰囲気がロトバルにも見えなくもないところがいいんじゃないかなと思うわけです。
バルのが純情で純粋で奥手で真面目でみたいな。
ロト様は変態紳士だし。
変態といえば、ジャガーさんも変態仮面ですが、彼も含めて変態さんたちは過去が悲惨なせいで変態になってしまったっていう設定にするのが好きなんですよね。
そういうのに萌えてしまうというか。
書こうかなと言ってたミチェロトが、ジャガロトにおまけでくっついてしまっただけになってて、ネタバレ的に読めない人もいるようなので、次はミチェロト単体で行きたいなぁと思っております。
なんていうか過去っぽいネタで、百合ほもっぽい雰囲気で。
ミチェロトな段階で40Lv辺りのネタバレですけどね……!

