2008年06月05日

FEZ 読み物用こじつけ設定集1(時代・国)

□時代・時期による国の状況編

そんなわけで、少し前にどこかで「まとめてみようかなー」と
つぶやいてみたものを書いてみます。
とはいえ、辞典みたいなものを作るのは無理ぽって感じだったので
こじつけ設定を書いた部分をがすがす引っ張ってきた、
という程度のものです……

まずは時代というか、時期と国の状況関連から。

現在書いているのが、ゲブ&カセのネタとネツのネタしかないので
その三ヶ国のものになります。
今後エルやホルも書く予定なので、書いたら付け足すかも。

一部、某所にUPしていただいてるものなどBLネタからの引用も
ありますが、そういう描写のない部分なので、大丈夫なはず。

読み物の目次はこちらにまとまってます。

では長くなるので続きからどうぞ。
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▽ゲブ&カセ編
『約束』

・時期的には一番昔、時代はRoDβ1より前のイメージです。
 ライルが即位するよりちょっと前くらい。
(ライルの即位がβ1直前と考えてます)
皇帝グラーハの死後、利権をむさぼる貴族達に不満を抱く者が増え、
あちこちの小国で反乱が起きていた。
少年たちの住む町にも貧しい者が多く、不満が渦巻いている。
母親の病を治せなかったのも、貧富の差を作り出した貴族のせい。
父親が命を落としたのも、貴族なんかに仕えていたせい。
そうやって何かに怒りをぶつけていなければ、生きていられなかった。
(中略)
「俺だって汚ぇ貴族たちは嫌いだ。でも国出てどうにかなんのかよ。
中から変えようって思わないのか!?」
ブラッドと呼ばれた若者は、友人が選んだ道を理解できなかった。
受け入れたくなかった。
「どうしても、あの貴族達のために戦いたくないんだ。
自分達が食べるのも大変なのに、
あいつらのために戦いながら国を変えるなんて、俺には無理だよ」
――『約束』より

『秘密』
・時期的には『約束』から数年後、RoD初〜中期くらいの、
 ゲブがまだ人少なかった頃のイメージです。
まだ年は幼いのか、背はとても低く華奢だ。
ローブの袖も少し余っているくらいだった。
そんな子供まで戦場に借り出されるほど、今の帝国は
戦力が枯渇していた。

この街角に集う子供達は、ほとんどが戦争孤児などで、
田舎町やスラム街出身だった。
両親は大抵、戦争に駆り出されて生命力が尽きたか、貧困故に
逃げ出してしまったか、圧制に反抗し、反逆者として捕らえられ、
それきり戻らないか。何らかの形で、子供だけを残して姿を消している。
そんな状況でも生きてこれたのは、スラム街の子供たちに
戦い方を教えてくれた一人の男のおかげだったのかもしれない。
その男は今、帝国の頂点にいる。
 
「あの人、最近こっちに来てないみたいだね。忙しいのかなぁ」
白いローブの少年が、遠くに霞む城の方を見やりながらため息をつく。
皇帝になった男は、そうなった後も時折こっそりと抜け出してきて、
子供達の様子を伺っていたのだ。
それが、ここ数日は姿を見た者がない。
「ライル様が即位したんだから、きっとこの国はよくなる」
短剣の少年は器用にその得物を回し、鞘に収めて言った。
少年が武器に短剣を選んだのも、その男への憧れもあったのだろう。
(中略)
約束を守っていればすぐに帰ると告げて旅立った兄。
そのときの少年には理解できなかったのだが、
兄は今隣国で傭兵をしている。
帝国から独立した小国が集まってできた、連合国だ。
小国の集まりであるせいか、その国の内情は安定していないと聞く。
安定するまでは、おそらく戻ってこないだろう。

「連絡は、おまえのとこにもないのか?」
若者はふと訊ねる。
「はい。師匠は、スパイ容疑を恐れてのことだろうと言ってます」
帝国と反乱軍の間で連絡を取り合うなど、見つかろうものなら
双方ただでは済まない。
「そう、だよな……せめて報告だけでもできればなぁ」
元気にやっている、ただそれだけでも伝えたかったし、
少年の兄の消息も知りたかった。
しかし、無理に連絡を取ったことで処刑でもされては、元も子もない。
――『秘密』より

『ルーンワールの街角は今日も平和』
『ルーンワールの街角は今日も平和 2』

・実際にあった出来事から妄想膨らませて脚色してます。
 時期はほんの少し前のイメージ。
 『秘密』よりだいぶ後という感じ。

『ねむれないよる』
※某所の企画にて行われている、ルート分岐による「もしも」ネタです。
 某はれんちな人の餌食(酷)になるのが兄か妹かで分かれた、
 兄側のルートになります。

『ウェンズデイ古戦場跡の死闘?』
※引き続きもしもネタ兄ルートです。
・実際に戦場で起きた出来事を元にしているので、
 時期的にもつい最近という設定になります。

『歪んだ約束』
※引き続きもしもネタ兄ルートです。
・ウェンズデイ古戦場跡の出来事から少し後になります。
 とりあえずはヴィネル島が発見され、カジノや闘技場などを
 訪れることができるようになってから、という感じです。

『捩れた恋情』『捩れた恋情・交叉』
※引き続きもしもネタ兄ルートです。
・歪んだ約束、から一週間ちょっと後くらいです。
青年たちの部隊は、他国出身の傭兵がほとんどを占めている。
連合国となった元々の小国出身のものはいない。
帝国に反旗を翻したという意味では青年も小国の者たちと
変わりはないのだが、帝国の首都で生まれ、父親が貴族の館で
下働きをする程度には恵まれた立場であったことが、
打ち解けられない壁のようなものを作ってしまっていた。
自分などよりも貧困に苦しみ、もっと酷い状況で家族を失った彼らと
接し、青年は余計に自分の弱さを思い知らされて、居たたまれなく
なったのだ。
それが辛くて、青年は小国出身者の多かった最初の部隊を抜けた。

現在の部隊の、他国より傭兵として集まった仲間たちにも、
それぞれの思惑や過去があるようだが、お互いそれを
詮索することはなかった。
その状態が心地よかった。

雨に濡れた後の草木の青い匂いが漂う。
六つの大陸の内、南西に位置するこのエイケルナル大陸は、温暖な
気候と程よく訪れる雨季のおかげか、非常に土地が恵まれている。
自然に発生している動植物も多く、作物も家畜も育ちやすい。
青年の住んでいた冷たい石造りの街と比べ、木や煉瓦、白い土壁
などの家が多く見た目にも暖かい町並みだ。
戦争はまだ続いているが、帝国の支配を抜け出せたことで、
暮らす人々の表情も穏やかな明るさに溢れている。
――『捩れた恋情』より

『綻びる悪夢』『崩れた純真』……上記からの連作
『不死者』『薬禍』……連作の後日談
※引き続き兄ルート。『薬禍』が今現在という感じ。

▽ネツ編
『彷徨の果てに』

・子供時代はRoDβ2頃、現在は現在のイメージです。
二人は兄弟のように育った仲だった。
ネツァワル王国の領土は岩山や荒野などが多く、生命が息づきにくい。
鉱山は多く、その採掘や鉱石を使った武具制作などには適している
のだが、一般の民が命を繋ぐためには、農作物や家畜の育ちにくさが
大きな壁となっている。
二人の両親も、僅かな畑と家畜を持つ農民だったが、天候の悪化が
続いた年の不作で領主への納税ができなくなり、子を残して
自害してしまっていた。

ビクトリオン大陸の村々には、そういった子供だけで集まって暮らす
家がかなりの数見受けられた。
助け合わねば生きていけなかった。
彼らは親の畑を領主に「返還」という名目で奪われていたため、
狩りの技術を磨き、始めは普通の獣を、そして腕が上がれば魔物を、
狩ることで暮らしていた。
力のない者は、同じ村で人手を求めている家の畑仕事などを
手伝っていた。
(中略)
現在の国王ヒュンケルは、放逐され獣人に姿を変えられたことで、
暴君であった過去を悔い、罪を贖うために過去を隠して、
弱者のために立ち上がった。
ヒュンケルが民衆の支持を集め、再び王座に着いたそのとき、
二人の少年も例外ではなくその新しい王に憧れ、
彼の兵となることを望んだ。
貧しい国に引きこもるのではなく、中央大陸に打って出ることで、
少しでも国を豊かにできるのではないか。
そうすれば、自分たちのような子供は、きっと減る。
ひとりひとりは無力だとしても、少しでも国のために働きたかった。
――『彷徨の果てに』より

『あかいひとみ』
・子供時代はRoDβ1辺り(1ではネツはなかったので完全な妄想)
 今後続編で書く現代編は現在のイメージです。
少年はその赤い実が好きだった。
大地は痩せ、村は貧しく、近場には獣もいない。
危険な地へ遠出しなくては、魔物以外の狩りすらできない。
果実や薬草の類なども、山中深くに入らなくては手に入らなかった。

少年の父は魔物狩りを生業としていた。
自身が果実を探さなくとも、それら魔物が――特に妖精の類が、
その赤い実を所持していた。
少年の父は、よくその実を持ち帰り、息子に与えていた。
それだけが、唯一の贅沢だった。
(中略)
数日の間、女性は少年の家に宿泊した。
話どおりに、少年の母の作るスープはおいしく、暖かい家庭の味が
心に染みた。
物心ついたときにはすでに親はなく、孤児たちを集めて育てて
くれていた『家』では、口にすることのなかった味だった。
――『あかいひとみ』より



▽ヴィネル島編
○ヴィネル島と物質転送システム

・他国の兵同士が戦争以外で直接会うことができる都市の発見という
 ことと、近い時期に宅配やプレゼントが実装されたということで、
 その辺りの時代から、「戦争をしている敵国同士」であることの意味
 みたいなものが薄れていった、という感じで表現しています。
 それなのに戦争が終わらないのはなぜなのか、みたいな苦悩とか、
 そういったものを描くのに重宝してます。
五つの大国が覇権を争う六大陸の南西にて発見されたその島は、
一種の中立国家とも言える独特の立場を貫いていた。
支配者がいるのか、いないのかもよく知られていない。
とにかく、五国の王たちも、この島には一切の手出しをできなかった。

この島には主に、腕自慢たちがその技を競う『ル・ヴェルザ闘技場』
を中心とした地区と、誰が取り仕切っているのかすらわからない
巨大なカジノのある『ガルム遊技場』地区とに分かれている。

この島の発見と、宅配という物質転送システムの確立によって、
五国の兵士たちも互いに交流を持つことが可能となった。
数年前までは、他国の兵と関わりを持とうものなら、即内通容疑をかけ
られ、拷問などによってその罪を無理やり認めざるを得ない状態に
されたり、有無を言わさず処刑されたりするくらいだったのだが。

「世の中って変わるもんだな」
短く柔らかな銀の髪を風に撫でられ、ふと目を細める青年がいた。
年の頃は二十代前半だが、表情にまだ幼さが残っている。
――『歪んだ約束』より



※次は細かい設定編です。

Rana at 18:29│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!FEZ | 読み物

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