2008年05月26日
FEZキャラ過去話 その3(ネツ編)
だーいぶ前に書きたい気分が高まって、お友達から設定を聞いておいて
書けてなかった過去話ネツキャラ編第一弾を書いてみました。
注意書きがないのはのーまるですのでご安心をw
ドミ(RoD)時代初期にネツ民だった、
二人のフレにも登場していただいてます。
しかし、本当のその時期には実は出会ってなかったんですよね。
仲良くなったのは、自分はネツキャラを削除してしまった後で、
エルゲブにいたころ元祖のFEZ-SNSで出会いました。
気づいたら今回の登場は、いろんな意味で共通点の多い
三人組になっておりました。
当時強くて多いネツ→まだ弱くて少ないゲブとメインを移してたり
戦場では隙間産業(銀行も召喚も前線も、足りないとこ何でも!)
してる人だったりとか。
おねーさんな人とは絵や文などの創作好きなとこまで一緒で、
ほんとSNSの存在と管理人さんには感謝しきれないくらい、
いい出会いをいただきました。
って前置き長いですね。
文章自体は続きから始まります。
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書けてなかった過去話ネツキャラ編第一弾を書いてみました。
注意書きがないのはのーまるですのでご安心をw
ドミ(RoD)時代初期にネツ民だった、
二人のフレにも登場していただいてます。
しかし、本当のその時期には実は出会ってなかったんですよね。
仲良くなったのは、自分はネツキャラを削除してしまった後で、
エルゲブにいたころ元祖のFEZ-SNSで出会いました。
気づいたら今回の登場は、いろんな意味で共通点の多い
三人組になっておりました。
当時強くて多いネツ→まだ弱くて少ないゲブとメインを移してたり
戦場では隙間産業(銀行も召喚も前線も、足りないとこ何でも!)
してる人だったりとか。
おねーさんな人とは絵や文などの創作好きなとこまで一緒で、
ほんとSNSの存在と管理人さんには感謝しきれないくらい、
いい出会いをいただきました。
って前置き長いですね。
文章自体は続きから始まります。
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『あかいひとみ』
紅き獅子の国
それは 炎の赤
製錬の火
戦の火
ひとをいかす火
ひとをころす火
すべては炎の緋に飲まれゆく
紅き獅子の国
それは 血の朱(あか)
戦で流れる血
戦に燃えたぎる血
いきるひとの血
しにゆくひとの血
すべての血は大地に染みゆく
紅き獅子の国
それは 地の銅(あか)
戦のための鉱(あらがね)
鍬のための鉱
ころすための武器
いきるための道具
すべてはただ 国のために
紅き獅子の国
それは 果実の赤
甘く香る実
鮮やかに熟れた実
荒れた大地に わずかに実る
死んだ大地に 生命を宿す
すべてはただ その身のために
紅き獅子の国
それは 瞳の紅(あか)
野心に燃える瞳
真実を見つめる瞳
命乏しき地に生まれたものの持つ
生に飢えた 獣の瞳
すべてはただ 生きるために
◇◇◇
少年はその赤い実が好きだった。
大地は痩せ、村は貧しく、近場には獣もいない。
危険な地へ遠出しなくては、魔物以外の狩りすらできない。
果実や薬草の類なども、山中深くに入らなくては手に入らなかった。
少年の父は魔物狩りを生業としていた。
自身が果実を探さなくとも、それら魔物が――特に妖精の類が、
よくその赤い実を所持していた。
少年の父は、よくその実を持ち帰り、息子に与えていた。
それだけが、唯一の贅沢だった。
少年はその実欲しさに、父を見習って狩りを覚えた。
まだ年は両手の指の数もいかないうちから、弓に矢を番えた。
幼い息子が共にあるときは遠出ができず獲物も減ったが、
父はわが子の成長を願い、進んで連れて歩いた。
小さな蜘蛛程度であればひとりでも狩れるようになった頃。
少年は、赤い実を持つという妖精を見つけて、
夢中で追いかけてしまった。
気づけば普段は上らぬような崖も上り、見慣れぬ魔物の群れも見た。
急に何か震えを感じて振り返ると、
そこには、見たこともない大きさの、凶暴な蜘蛛がいた。
驚いて脚がもつれ、その場に転がる。
それでも、とっさに矢を放っていたのは、狩りの訓練の成果か。
しかし少年の非力な腕と、おもちゃのようなその弓では、
巨大な蜘蛛にかすり傷すらつけることもできず、矢は弾かれた。
振り上げられた足が衝撃派を生み少年の肩を裂いた。
痛みと恐怖で顔は強張り、
溢れる血と同じ色の瞳は大きく見開かれていた。
上がった足がそのまま、少年の胸めがけて振り下ろされる。
少年は目を閉じた。
しかしその足は落ちてこなかった。
恐る恐るまぶたを上げると、その蜘蛛の脳天に何かが
通り抜けたような穴があり、その「何か」の勢いのためか、
向こう側へとひっくり返るように倒れていった。
「大丈夫かい? 少年」
力強い、しかし優しい柔らかさのある女性の声が、頭上から響く。
陽を受けて輝く金の髪がまぶしく、瞳は青く澄んでいて、
ひとことで言えば「晴れた空のような」
気持ちのいい雰囲気を持っていた。
「あ、あの、あの……」
立ち上がろうとして傷が広がり血が溢れる。
「あ、待った無理しないで」
女性は手早く応急手当用の布で止血し、回復剤を少年に渡した。
「あ、ありがとう」
「気にしなさんなって。困ったときはお互いさまだよっ」
そう行って女性は少年に手を貸し、立ち上がらせた。
細身ではあるが、引き締まった腕の筋肉はしなやかで美しい。
その腕で、重そうな弓を持っていた。
「あの、蜘蛛倒したのってどんな技だったの?」
少年はどこか興奮した様子で、蜘蛛と女性を見比べていた。
「ん? ああ、君も弓を扱うのか」
少年の手にあるものを見てそう言うと、女性は一本の矢を番えて、
ぎりぎりまで引き絞った後、近くの木に向かってそれを放った。
目に見えぬ速さで、しかしその存在感と力強さを示す轟音を残して、
矢は木の幹を抉り取った。
「すげ……っ! ね、どうすればそんなに強くなれるの!?」
少年は薬を飲むのも、傷が痛むのも忘れて、頬を紅潮させながら
女性を見上げた。
「んー、良く食べて良く寝ることだな! 基礎体力が大事だよ」
表情はにっこりと穏やかに笑いながら、豪快な声でそう告げる。
しかし、言ってしまってから、少年の痩せた体に気づいて頭を掻いた。
「あ、えーとね、魔物って弱いのでもいい肉になるのもいたりするから、
がんばって少しずつ、狩って腕も磨くといいよ」
とりあえずこれ、と言って、女性は手に入れたばかりの
赤い果実を差し出した。
「この辺の妖精は大抵これ持ってるね、近くに群生してるのかも」
女性は周囲を少し見渡すようにしながら言った。
「俺、この実大好きなんだ……ありがとう」
少年は心底嬉しそうな笑みを浮かべて、その実を服に擦りつけて磨くと、
早速ひと口かじりついた。
甘酸っぱい果汁が口中に広がり、ますます幸せそうな顔になる。
「なんならもう一個あるよ。あと怪我まだ酷いみたいだし、送ってく」
女性は少年の肩に手を添え、促すようにして歩き出した。
「家はあっちの村かな? 名前は?」
「うん、少し行った川の辺りの。俺はカルヴァン」
おねーさんは? と少年は続けて見上げる。
「あたしはユリシーズ。普段は首都に居ることが多いんだけど、
最近はちょっと魔物狩りでこの辺に滞在してるんだ」
「じゃあさ、よければうちにおいでよ! たいしたものはないけど……
お礼したい! 母さんのつくるスープおいしいんだ!」
道中、少年は母の作る、素朴だけれど味わいのある料理について
話し続けていた。
村に入ってすぐのところで、二人は宙に浮いている少女に出会った。
「……なんでおまえまた浮いてんの?」
「帰ってきたところだからだ」
そういって少女は、ふわりと地に降り立った。
女性と同じ金の髪だが、その色はさらに淡く輝いていて、どこか
人ならざるものの雰囲気をまとっていた。
瞳は少年と同じ赤だが、その色はさらに深く血のような色をしていて、
別の世界を見ているかのように妖しい輝きを湛えていた。
「今度はどこ行ってたの?」
「緑の国。エルフの姫様を見てきたぞ」
どう見ても、少年よりも幼いその少女は、どうやら
隣国の姫に会ってきたと言っているようだった。
「浮いて……行ってきた、の……?」
女性は、先ほど少女がしばらく宙を漂っているのを見てしまったためか、
それが作り話だとは思えず、驚きを隠せなかった。
「うむ。さすがにちょっと疲れた。カル、いいもの持ってるな、
ひとつよこせ」
「えっ! って取るの早いよ! っていうか取るなよ!」
赤い実がひとつ、いつの間にか少女の手にあり、
小さな口がそれをかじっていた。
本気で泣きそうな顔で追いかける少年をひらりとかわして、
少女はまた宙に浮いた。
「だから浮くなよフラン! ずりーよ!」
「悔しかったら修行して身につけろ。ふつーの人間でも
がんばればできるぞ」
少女の口ぶりはまるで、自身はふつーではないと
言っているようではあったが、
はたから見れば子供同士でふざけあっているようにしか見えなかった。
◇◇◇
数日の間、女性は少年の家に宿泊した。
話どおりに、少年の母の作るスープはおいしく、
暖かい家庭の味が心に染みた。
物心ついたときにはすでに親はなく、孤児たちを集めて
育ててくれていた『家』では、口にすることのなかった味だった。
「なんだか余計にお世話になっちゃったみたいで、すみません」
「いえ、息子の命の恩人です、まだお礼し足りないくらいですよ」
少年の両親は、その女性の狩りの話などを熱心に聞く息子の姿も
嬉しかったらしい。
「またこっちへ来ることがあったら、遠慮なさらず寄ってください」
「ありがとう、そう言ってもらえると、なんだか来るのが
楽しみになっちゃうな」
あはは、と陽気に笑う女性につられて、皆笑い出す。
「少年、今度は夢中になり過ぎないよう気をつけるんだよ!」
「うん。いつかおねーさんみたいに強くなって、僕も首都に行くよ!」
その少年の言葉に、一瞬両親は驚いたような困ったような
顔をしていたが、本気にはしなかったのかすぐにまた笑っていた。
(俺、ほんとに行くから……十四になったらこの村じゃ大人だ、だから)
その日が来たらすぐにでも、と、少年は固く心に誓った。
ただ強くありたい、強く生きたい、そう望み瞳を輝かせて。
---------------------------
名前がカセの兄さんと同じでわかりにくくてすんません……w
考えるのが面倒だったり、同じ名前のカタカナも確保しておきたかったりで、つい。
妹のフロッシュも同名カナの子が他にいたりで。
全部を文章にし始めると自分でも混乱してきたりして。
紅き獅子の国
それは 炎の赤
製錬の火
戦の火
ひとをいかす火
ひとをころす火
すべては炎の緋に飲まれゆく
紅き獅子の国
それは 血の朱(あか)
戦で流れる血
戦に燃えたぎる血
いきるひとの血
しにゆくひとの血
すべての血は大地に染みゆく
紅き獅子の国
それは 地の銅(あか)
戦のための鉱(あらがね)
鍬のための鉱
ころすための武器
いきるための道具
すべてはただ 国のために
紅き獅子の国
それは 果実の赤
甘く香る実
鮮やかに熟れた実
荒れた大地に わずかに実る
死んだ大地に 生命を宿す
すべてはただ その身のために
紅き獅子の国
それは 瞳の紅(あか)
野心に燃える瞳
真実を見つめる瞳
命乏しき地に生まれたものの持つ
生に飢えた 獣の瞳
すべてはただ 生きるために
◇◇◇
少年はその赤い実が好きだった。
大地は痩せ、村は貧しく、近場には獣もいない。
危険な地へ遠出しなくては、魔物以外の狩りすらできない。
果実や薬草の類なども、山中深くに入らなくては手に入らなかった。
少年の父は魔物狩りを生業としていた。
自身が果実を探さなくとも、それら魔物が――特に妖精の類が、
よくその赤い実を所持していた。
少年の父は、よくその実を持ち帰り、息子に与えていた。
それだけが、唯一の贅沢だった。
少年はその実欲しさに、父を見習って狩りを覚えた。
まだ年は両手の指の数もいかないうちから、弓に矢を番えた。
幼い息子が共にあるときは遠出ができず獲物も減ったが、
父はわが子の成長を願い、進んで連れて歩いた。
小さな蜘蛛程度であればひとりでも狩れるようになった頃。
少年は、赤い実を持つという妖精を見つけて、
夢中で追いかけてしまった。
気づけば普段は上らぬような崖も上り、見慣れぬ魔物の群れも見た。
急に何か震えを感じて振り返ると、
そこには、見たこともない大きさの、凶暴な蜘蛛がいた。
驚いて脚がもつれ、その場に転がる。
それでも、とっさに矢を放っていたのは、狩りの訓練の成果か。
しかし少年の非力な腕と、おもちゃのようなその弓では、
巨大な蜘蛛にかすり傷すらつけることもできず、矢は弾かれた。
振り上げられた足が衝撃派を生み少年の肩を裂いた。
痛みと恐怖で顔は強張り、
溢れる血と同じ色の瞳は大きく見開かれていた。
上がった足がそのまま、少年の胸めがけて振り下ろされる。
少年は目を閉じた。
しかしその足は落ちてこなかった。
恐る恐るまぶたを上げると、その蜘蛛の脳天に何かが
通り抜けたような穴があり、その「何か」の勢いのためか、
向こう側へとひっくり返るように倒れていった。
「大丈夫かい? 少年」
力強い、しかし優しい柔らかさのある女性の声が、頭上から響く。
陽を受けて輝く金の髪がまぶしく、瞳は青く澄んでいて、
ひとことで言えば「晴れた空のような」
気持ちのいい雰囲気を持っていた。
「あ、あの、あの……」
立ち上がろうとして傷が広がり血が溢れる。
「あ、待った無理しないで」
女性は手早く応急手当用の布で止血し、回復剤を少年に渡した。
「あ、ありがとう」
「気にしなさんなって。困ったときはお互いさまだよっ」
そう行って女性は少年に手を貸し、立ち上がらせた。
細身ではあるが、引き締まった腕の筋肉はしなやかで美しい。
その腕で、重そうな弓を持っていた。
「あの、蜘蛛倒したのってどんな技だったの?」
少年はどこか興奮した様子で、蜘蛛と女性を見比べていた。
「ん? ああ、君も弓を扱うのか」
少年の手にあるものを見てそう言うと、女性は一本の矢を番えて、
ぎりぎりまで引き絞った後、近くの木に向かってそれを放った。
目に見えぬ速さで、しかしその存在感と力強さを示す轟音を残して、
矢は木の幹を抉り取った。
「すげ……っ! ね、どうすればそんなに強くなれるの!?」
少年は薬を飲むのも、傷が痛むのも忘れて、頬を紅潮させながら
女性を見上げた。
「んー、良く食べて良く寝ることだな! 基礎体力が大事だよ」
表情はにっこりと穏やかに笑いながら、豪快な声でそう告げる。
しかし、言ってしまってから、少年の痩せた体に気づいて頭を掻いた。
「あ、えーとね、魔物って弱いのでもいい肉になるのもいたりするから、
がんばって少しずつ、狩って腕も磨くといいよ」
とりあえずこれ、と言って、女性は手に入れたばかりの
赤い果実を差し出した。
「この辺の妖精は大抵これ持ってるね、近くに群生してるのかも」
女性は周囲を少し見渡すようにしながら言った。
「俺、この実大好きなんだ……ありがとう」
少年は心底嬉しそうな笑みを浮かべて、その実を服に擦りつけて磨くと、
早速ひと口かじりついた。
甘酸っぱい果汁が口中に広がり、ますます幸せそうな顔になる。
「なんならもう一個あるよ。あと怪我まだ酷いみたいだし、送ってく」
女性は少年の肩に手を添え、促すようにして歩き出した。
「家はあっちの村かな? 名前は?」
「うん、少し行った川の辺りの。俺はカルヴァン」
おねーさんは? と少年は続けて見上げる。
「あたしはユリシーズ。普段は首都に居ることが多いんだけど、
最近はちょっと魔物狩りでこの辺に滞在してるんだ」
「じゃあさ、よければうちにおいでよ! たいしたものはないけど……
お礼したい! 母さんのつくるスープおいしいんだ!」
道中、少年は母の作る、素朴だけれど味わいのある料理について
話し続けていた。
村に入ってすぐのところで、二人は宙に浮いている少女に出会った。
「……なんでおまえまた浮いてんの?」
「帰ってきたところだからだ」
そういって少女は、ふわりと地に降り立った。
女性と同じ金の髪だが、その色はさらに淡く輝いていて、どこか
人ならざるものの雰囲気をまとっていた。
瞳は少年と同じ赤だが、その色はさらに深く血のような色をしていて、
別の世界を見ているかのように妖しい輝きを湛えていた。
「今度はどこ行ってたの?」
「緑の国。エルフの姫様を見てきたぞ」
どう見ても、少年よりも幼いその少女は、どうやら
隣国の姫に会ってきたと言っているようだった。
「浮いて……行ってきた、の……?」
女性は、先ほど少女がしばらく宙を漂っているのを見てしまったためか、
それが作り話だとは思えず、驚きを隠せなかった。
「うむ。さすがにちょっと疲れた。カル、いいもの持ってるな、
ひとつよこせ」
「えっ! って取るの早いよ! っていうか取るなよ!」
赤い実がひとつ、いつの間にか少女の手にあり、
小さな口がそれをかじっていた。
本気で泣きそうな顔で追いかける少年をひらりとかわして、
少女はまた宙に浮いた。
「だから浮くなよフラン! ずりーよ!」
「悔しかったら修行して身につけろ。ふつーの人間でも
がんばればできるぞ」
少女の口ぶりはまるで、自身はふつーではないと
言っているようではあったが、
はたから見れば子供同士でふざけあっているようにしか見えなかった。
◇◇◇
数日の間、女性は少年の家に宿泊した。
話どおりに、少年の母の作るスープはおいしく、
暖かい家庭の味が心に染みた。
物心ついたときにはすでに親はなく、孤児たちを集めて
育ててくれていた『家』では、口にすることのなかった味だった。
「なんだか余計にお世話になっちゃったみたいで、すみません」
「いえ、息子の命の恩人です、まだお礼し足りないくらいですよ」
少年の両親は、その女性の狩りの話などを熱心に聞く息子の姿も
嬉しかったらしい。
「またこっちへ来ることがあったら、遠慮なさらず寄ってください」
「ありがとう、そう言ってもらえると、なんだか来るのが
楽しみになっちゃうな」
あはは、と陽気に笑う女性につられて、皆笑い出す。
「少年、今度は夢中になり過ぎないよう気をつけるんだよ!」
「うん。いつかおねーさんみたいに強くなって、僕も首都に行くよ!」
その少年の言葉に、一瞬両親は驚いたような困ったような
顔をしていたが、本気にはしなかったのかすぐにまた笑っていた。
(俺、ほんとに行くから……十四になったらこの村じゃ大人だ、だから)
その日が来たらすぐにでも、と、少年は固く心に誓った。
ただ強くありたい、強く生きたい、そう望み瞳を輝かせて。
---------------------------
名前がカセの兄さんと同じでわかりにくくてすんません……w
考えるのが面倒だったり、同じ名前のカタカナも確保しておきたかったりで、つい。
妹のフロッシュも同名カナの子が他にいたりで。
全部を文章にし始めると自分でも混乱してきたりして。

